経営者になれば自由になれると信じてやまなかったが結果自由とは程遠かった話
こんにちは
僕がフランチャイズという形で独立したのは24歳のときです。
僕はワクワクとドキドキ自由への憧れやこれからの自分の躍進に心が踊っていました。
今現在その会社は7期で2018年2月末で閉めて事業譲渡を後継者にし、自分はそこからロイヤリティ、コンサルタント料的な曖昧な感じでお金を貰ってます。
そんな感じになり暇だから時々考えたり思い出したりするんですが、突っ走り続けたこそ盲目になっていたがめちゃ頑張っていたな、て事と精神削っていたな、という事。更には自由を追い求めていたわりに不自由な事などなど勝手に書いていきます。
皆さん起業したら調子にのりますよね?
僕もめちゃくちゃのりました。20代前半で起業して周りの友達とかがまだ平社員や会社の中でも自分の居場所を模索中の中で自分は一国一城の主な訳です。調子に乗りますよね?周りと比べて小さな優越感とか承認とか得て、どーだ?すげぇだろ?てなりますよね?
取引業者や税理士や周りの大人たちに
「凄いねぇ、やるねぇ、やり手だねぇ」なんて言われて口を緩ませてヨダレだらだら垂らしながら
「へへ、そんな事ないですよ。〇〇さんのおかげです。」
なんて言いながら大人の対応ってヤツを猿真似して満足していたような気がします。
凄い調子に乗ってました。
更に調子に乗らせてもらえたのは独立1ヶ月目からそれなりの成果と手応えがあったことです。
従業員もドンドン増えていき、店舗も増え儲けてました。
調子に乗るための発射台がもう設置されているのです。
点火作業は周りの人達に
「儲けてるねー、凄いねぇー、やり手だねぇー」
とか褒められて
発射台からドーン!と打ち上げられてしまった訳です。
煮物に味が染み込むように精神にストレス味
ただ従業員が増えれば増えるほど、店舗が増えれば増えるほどに小さな問題やらが増えてきます。小さなストレスが徐々に徐々に染み込んでくるんですね。自分では気がつかないんですよ。煮物だって野菜が「あれ?俺味染み込んでねー?美味しくなってね?」てならないじゃないですか。僕は打ち上がって落ちてくる時には野菜になっていたんだと思う。にんじんか大根あたりだといいな。
味が染み込めば染み込むほどに美味しくはなります。
これを自己啓発本なんかでいう壁を越えるとかいう表現でしょうか。
一難去ってまた一難と若い時には苦労を買え!とかなんとかって。
色んな問題を解決していけばそれなりに人格というか精神は鍛えられるというか、場数をこなしてという自信が付いてくるんですね。
ただ他人からの評価しか得られないんですね。
会う人に「面白いなー!勢いあるなー!」
なんて言われても実際自分の精神が穏やかになるかというとそうでもなく、まるで煮物の野菜と一緒で他人に咀嚼されて噛み砕かれてやっと味がわかるという。
僕個人からするとただのストレスだが、他人に話せば楽しんでもらえるような感じで。
精神にストレス味が染み込んでいく感じで。
便秘と浣腸とジャンプ力と壁
ストレスだと気付くの大分時間がかかりました。かかったというか気付かないふりをしていました。「やべー。」という時には本屋に行って自己啓発本なんか買って読んだり、経営者の人に会ったりして、一時的に腹にたまったものをドバーッと出す感じです。
それで誤魔化していたんですが、慢性的な便秘に対して月1回の浣腸じゃ追いつかないんですね。すぐに溜まるんです。
気付いてしまうと今まで対した事でもなかったことですぐにお腹いっぱいになってしまう。
お腹いっぱいになって出さないと体調崩すじゃないですか?
だから、浣腸の数も増えていき、本屋で手当たり次第自己啓発本買って読んだりするんですね。
それで、似たようなエピソードやら見つけて一時的に安心したり、越えれない壁を用意しないとかいう言葉を間に受けて、頭が悪いからずっと壁の前でジャンプしてるんですよ。
頭のいい人なんかはドリルとか使って穴開けて通っていく壁の前でずっとジャンプして足りない!なんて言ってスクワットしてジャンプ力磨いてチャレンジして、やっと越えていくんですよ。
そんな不器用で頭もキレないような僕が自由な時間とか作れると思いますか?
自由になれると思いますか?
シルバニアファミリーと経営者
経営者になって自由だー!なんて感じられる事なんて人を雇えばほとんどないんですよ。
それこそ身を粉にして捧げなきゃ。
仕事自体に責任が伴うものなのに自由とかありえないです。
経営者とは責任を取れる人がなるべきで、自由になりたい人がなるべきではないんですね。
ズルくても賢くて、厳しくてもやれる人で、恐怖でも結果が出せて、嫌われても本物で、臨機応変に対応出来る人が良いんです。
きっと自由なんていう曖昧なものを追いかけて、みんな幸せにするぞーなんて頭の中お花畑の、シルバニアファミリーみたいな気持ちで会社を作ったような自分には不向きだったんだと今になって思います。
仕事ってそんなメルヘンなものではないですからね。
シルバニアファミリー森のパン屋さんも、利益出さなきゃ、客呼ばなきゃ、人雇わなきゃ、宣伝しなきゃ、目玉商品用意しなきゃ、潰される!て思わなきゃいけないんですよね。
「ふふふ。今日も元気いっぱい!みんな仲良し〜!」
では飯は食えないし、金は稼げないんです。
結果的には
後継者に事業が渡り、結果がドンドン出ており、やはり引き継げるものは出来る人へ引き継いで自分が多少損とかしても結果が出る人へ渡り、後継者を育てれたという自己満足でエグジット出来たの良かったと思います。
最後の最後でシルバニアファミリーみたいなフワフワした幸せな世界観を事業を受け渡すことで出来たのかもしれません。